【CODEPREP】毎日10分の小さな積み重ねや成功体験が成長につながる

最終更新: 2019年9月14日

CODEPREP (コードプレップ)は、「Learn Something New」というキャッチコピーを打ち出す、実践型のオンラインプログラミング学習サービスです。

今回は、サービスを運営する株式会社ギブリーの取締役 新田章太さんにサービスのご紹介とあわせてプログラミング学習のポイントなどを伺いました。プログラミング学習者の成長への想いが込められたサービス設計や狙いを理解すれば、今後よりよいプログラミング学習につながるのではないでしょうか。ぜひご覧ください!

実践型オンラインプログラミング学習サービス「CODEPREP」とは?

CODEPREPは「毎日10分コツコツと手を動かし学べるプログラミング学習サービス」をコンセプトに2013年からサービスを開始し、会員数は累計5万人に達しています。

サービスはオンライン上で利用でき、「ブック」と呼ぶ学習カリキュラムにて多様なプログラミング言語やweb制作のスキルを基礎から実践まで幅広く学習できます。ブックはまずは穴埋めドリル形式の課題から始まり、まるで本を読み進めるように学習が進むため1冊10分ほどで修了するものもあり、忙しい生活のなかでも隙間時間を使い効果的にプログラミング学習ができます。

現在100冊を超えるブックが用意されており、次のプログラミング言語をはじめとした学習が可能です。無料公開されているもの含め、プレミアム会員(月額980円)はすべてのブックで学習が可能です。

HTML,JavaScript,CSS,Ruby,PHP,jQuery,Bootstrap,Java,Scala,Python,Rust


ー どうぞよろしくお願いします!まず、サービスを開始した経緯からお話いただけますか?

よろしくお願いします。CODEPREPを開始する以前に遡りますが、2011年ごろ当社はエンジニア志望の学生向けキャリア支援事業を立ち上げました。ただ、当時はそもそも「エンジニアを志望する学生」が少ない現状があり、その母数を増やすためのアプローチとして、オンラインプログラミング学習サービスを開始することになりました。

開発を進め、2013年1月にCODEPREPβ版の運営をスタートしました。当時は、海外であればCodeacademyやCode Schoolなどが比較的有名でしたが、国内にはプログラミング学習サービス自体が他にはあまりない状況でしたね。

CODEPREP コンセプトワードは「マイクロ・プラクティカル・ソーシャル」

ー CODEPREPの特徴は何でしょうか?

僕たちCODEPREP事業チームで持っているコンセプトワードとして、「マイクロ」「プラクティカル」「ソーシャル」の3つがあります。

まず1つ目の「マイクロ」ですが、CODEPREPのコンセプトは「毎日10分コツコツと手を動かし学べるプログラミング学習サービス」とさせていただいています。 わずかな隙間時間、小さな空き時間でも学習を進めることができます。他のプログラミング学習サービスと異なる点として、オンラインブックで本をサクサク読み進めページをめくっていくように、初心者の方でもプログラムを書いて動かすことを感覚的に学べるのが特徴のひとつです。

2つ目は「プラクティカル(=実用的)」ですが、普段使っているwebサービスなどでよく見るもの、実践の場で使われているものをコンテンツに出すことを意識しています。例えば、「GoogleMapで遊ぼう」「HTMLとCSS3で作るサイドメニュー」などの内容は、ネットでよく見かける動きや表示だったりすると思います。

こういった馴染みのあるコンテンツを実際に作り遊んでもらう一方、本格的な技術を深掘りするコンテンツを織り交ぜていく形で、会員に飽きさせない仕組み化としています。

3つ目は「ソーシャル」です。CODEPREPでは、ブックに取り組むなかでも「ディスカッション」という掲示板ページに常にアクセスできるようなUIにしています。なぜディスカッションを用意しているかというと、常に変化・進化するプログラミング言語に柔軟な対応をしていくうえで、運営と会員が揃うソーシャルな空間で正解を追求していくスタイルにしたいからです。

ディスカッションのなかで、僕たち運営がオフィシャルに答えることもありますし、会員が習得した知識・技術を他の会員に教えることもできるし、逆に学ぶこともある。1つの技術に対し、教え手と学び手が同じ目線に立って学ぶ空間を作っていくことを、非常に大事にしています。

ー 「マイクロ」のなかで、「毎日10分コツコツと手を動かし学べるプログラミング学習サービス」というサービスコンセプトのお話がありましたが、どういった狙いから設定されたのですか?

わずかでもよいので毎日コードを書いて動かす体験を積み重ねることによる、小さな継続や成功体験。これがエンジニアの成長につながっていくのではないかと僕たちは信じています。

継続してコードを書き続けることを習慣化してもらうためUXの部分を重視し、「CODEPREPには、それまでの自分は知らなかった新しい何かがあり、それを学び取得できる」と認識してもらうことをまずは狙っています。これがランディングページにある「Learn Something New」というコピーに込めている想いでもあります。

そのため、毎週水曜日に3冊ほど新しいブックを出すことを重要視しています。月あたり10~12本のブックを追加していますが、このペースは継続させる予定です。

現在ブック数は100を超えたところですが、会員の学習を習慣化するためにはまだまだコンテンツ数が少ないと思っているので、これからブック数を2倍3倍と増やし、学習する幅と量を提供していきたいです。

ー サービスの特徴を挙げていただきましたが、このほかに運営側として特徴と捉えている点はありますか?

他の特徴は、コンテンツのブラッシュアップ対応が早いことでしょうか。効率化・ノウハウ化には非常に力を入れており、弊社では効率的にコンテンツを編集・管理する独自のシステムを利用し、更新管理しやすい体制になっています。

例えば、会員からJavaScriptの記述に関する最新の動向について情報が寄せられると、それにあわせてブックを柔軟にアップデートするといった対応はとても早くできていると思います。

ー 会員からコンテンツへの問い合わせなどはよく寄せられますか?

そうですね、会員から「このブックの内容ですが、〜〜ではないですか?」といった具体的なお問い合わせをいただきます。プログラミングの世界はバージョンの推移により陳腐化が早いので、コンテンツにおける信頼性は重要だと感じており迅速に対応することにも力をいれています。

これもCODEPREPの特徴といえると思いますが、会員には初心者の方だけでなく、エンジニアとしてすでに働いている方にもよく利用されています。定期的なユーザーインタビューを実施し機能改善や新機能に関するフィードバックをいただいていますが、非IT系の方や主婦など初心者の方ばかりでなく、企業で働くエンジニアや情報系の大学生といった方が比較的多かったです。

ー サービスへの問い合わせのほかに、会員からの声として記憶に残っているものはありますか?

嬉しかったこととして覚えているのですが、CODEPREPで学んだ内容を応用しオリジナルのコードへとアレンジできるようになった方がいました。つまり自立してプログラミングをできるようになったわけですよね。

僕たちが提供したものからステップアップして学び、プログラミング言語を使いこなし編集できるようになってくる。そういった投稿を読んだときはとても嬉しかったですね。

一方で、CODEPREPの学習効果は体系的なコンテンツが揃うプログラミング学習サービスと比較するとまだおよばない点もあると僕自身は自覚しています。今後は、より学習効果が高いラーニングプロセスへと見直し、より深く学びが身につく改善をしたいと考えていますのでご期待いただきたいです。

今後起こるIT人材不足を見据えて、中級・上級者への押し上げ

ー 2020年からの小学校のプログラミング教育必修化が話題ですが、今後は中高生など若年層の年代の方たちもターゲットにする予定はあるのでしょうか?

いえ、残念ながらその予定はありません。プログラミング学習の入り口となる初心者向けのサービスや情報は増えていますが、僕たちが着目している問題点として、先端技術や高度ITに対応可能なソフトウェア人材が足りていない点があります。

「IT人材不足の問題が深刻で、2030年には80万人不足する」という経済産業省による予想がありますが、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発行しているIT人材白書で使われる言葉を借りると、「高度IT人材」にあたる高いスキルを持つソフトウェア人材は絶対的に足りていないのが現状です。

僕たちがミッションとしているのは、本当に活躍できるソフトウェアエンジニアとなるためのプログラミング学習の習慣作りなのですが、ソフトウェアの先端に関わり活躍できるエンジニアを増やすため、今後はより初級者から中級者・上級者へ上げていくよう展開していきたいです。

かならず起こる「変化と試行錯誤」を楽しむ

ー スキルが成長するためのプログラミングへの取り組み方について、アドバイスをお願いします。

前提として、プログラミング学習をとおして「OSやサーバーやブラウザを自分が思ったとおりに動かす感覚」を積み重ねる体験が大事だと思っています。この感覚がわからないとプログラミング学習をやめてしまうケースが多いからです。CODEPREPチームでも、どうすればスムーズにこの感覚をつかんでもらえるかを重要な命題としています。

そのうえで、成長するためのポイントは「試行錯誤を楽しいと感じる」ことだと思っています。プログラムが動かない際に「では、どうすればいいのか?」と楽しめるかが重要です。

エンジニアとして働いていると、自分で作ったシステムも技術の変化により作り替えなくてはいけない場合があります。例えばiPhoneアプリのプログラミング言語をObjective-CからSwiftに突然変更しなくてはいけない場合、そこで楽しめるかどうかは大事ですよね。

プログラミング技術は進歩とともに変化していきます。一定の技術が身についたら勉強をしなくてよいかというとそうではありません。学ぶことをやめた瞬間に技術の変化にはついていけなくなります。

「変化と試行錯誤を楽しめるか?」そして、「常に学び続け、プログラムを動かすことを楽しめるか?」が重要なのではないでしょうか。

ー 「変化と試行錯誤を楽しむ」、深いですね。

逆にそこに障壁を感じてしまったら、エンジニアではないだろうなと思います。正直に話すと、学習してもらうプログラミング言語やフレームワークなどは、なんでもいいと思います。プログラミング学習サービスを運営していますが、さきほどお話ししたミッションのとおり、僕たちのなかではCODEPREPをとおして「プログラミング学習の習慣を身につけるサポートをしている」が感覚的に近いかもしれません。

CODEPREPをダイエットに例えると、僕たちが直接食事のメニューやトレーニングメニューを考えて提供しているのではなく、会員自身が普段の生活のなかで栄養やカロリーのことを考え健康的で太りにくい体質を作れるようフォローしているといえます。

短期間で数キロ痩せるトレーニングがあるように、プログラミングでも数ヶ月でアプリが作れるといったカリキュラムがあってもいいと思いますが、プログラミング言語の技術は変化があります。なので、常に自立して学び続けられる習慣が身についているかどうかの方がエンジニアとしては大事です。エンジニアの成長の本質はそこにあると思っていますし、僕たちが応援したいところです。

あなたはプログラミングで何を解決し、誰を幸せにしたいですか?

ー さいごにプログラミング学習を始めた方に向けてメッセージをお願いします。

『「プログラミングがこれから重要になる」といわれているから』という動機であれば、プログラミング学習はやらなくていいと思います。プログラミング学習サービスを運営しているのに、こんなこというのもなんですが(笑)

プログラミングを学ぶうえでもっとも重要な動機は、プログラミングで作ったものを、誰にどう提供するかという点だと思います。

実は大学1年生のころ、講義で触れたjavaが難しく挫折した経験があります。当時はjavaが何に使えるのか理解できませんでしたが、その後IT業界に身を置き、「こんなサービス提供したい」「この課題を解決したい」と思ったとき、手段としてプログラミングを学ばないといけないと実感しました。

決してプログラミングを目的化するのではなく、モノを作って動かすための手段として「何を解決したいのか?どんな人を幸せにしたいのか?」にフォーカスすれば、きっとプログラミングをやりたい・続けたいと思うはずです。

いまでは当たり前に使っているスマートフォンや話題のAIやIoTなど、今後はプログラミングが僕たちの生活から、いま以上に切り離せないものになってきます。あなたはどんな人を幸せにしたいのかを考えたうえで、プログラミングに触れてほしいと思います。

(記事内の情報は、取材時2017年7月時点のものになります)

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