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【Progate】プログラミング学習1年後の加藤CEOの転機

2017年9月現在、19万人の会員数を誇るオンラインプログラミング学習サービス「Progate(プロゲート)」。今回は、運営する株式会社 Progateの代表取締役 兼 エンジニアの加藤 將倫さんにサービスのお話はもちろんのこと、プログラミング初心者時代の人生を変えた一連の出来事など、プログラミングを学ぶことでの夢や希望を感じるエピソードも伺いました。ぜひご覧ください!


オンラインプログラミング学習サービス「Progate(プロゲート )」とは?




Progateは「初心者から、創れる人を生み出す」を理念に、2014年のサービス開始から現在では会員数19万人を誇ります。無料会員は基礎レベルの14レッスンを、有料会員(月額980円)は基礎から実践レベルまでの全57レッスンを受講可能です。

環境構築する必要なくブラウザ上で利用できるので、プログラミング学習初心者であろうとスムーズに学習を開始できます。




レッスンを開始すると、まずスライド資料により今回学ぶ内容と覚えるポイントの解説が表示されます。数枚のスライドを確認したのち、実際にコードを書く演習が始まります。



画面左の課題内容を確認し、中央のエディタースペースにコードを打ち込みます。画面左上の現在のプレビューが左下の見本のとおりになるよう進めます。見本にたどり着けない場合にはヒントや答えも表示できます。






レッスンを進めるにつれ、各プログラミング言語の理解が深まります。学習できるプログラミング言語とスキルは次のとおりです(2017年8月現在)。

HTML & CSS JavaScript jQuery Ruby Ruby on Rails5 PHP Java Python Swift Command Line Git




では、次から株式会社Progate 代表取締役 兼 エンジニアの加藤 將倫さんのお話へと移ります!


決意の受託開発で得た「やりきる力・全体像を見る力」


— よろしくお願いします!では、まず起業の経緯から伺えますか?


よろしくお願いします。そもそも僕がプログラミングを始めたキッカケは、東京大学在学中3年次のプログラミングに関する講義でした。プログラミング自体はもともと興味がありましたが、僕がプログラミング初心者だったこともあり、はじめはまったく楽しくなくて・・・。

東京大学は3年次になると特定の学部に進む「進学振分け」制度があり、なんとなく電子情報工学科を選んだのですが、東京大学の情報系学部に進む学生は「小学生のころからプログラミングをやっていました」といった高いレベルの人が多いこともあり、どんどん自分が置いていかれる現状に「このままではダメだ」と感じ、独学でプログラミングの勉強を開始しました。

大学の講義内容は、C言語といった歴史の古いプログラミング言語やパソコンの仕組みや歴史などが多かったのですが、僕はwebサービスやアプリ制作をしたかったので、その分野の勉強に手をつけました。

しかし、プログラミングはそう甘くないといいますか・・・。まず何から勉強すればよいかわからず、調べたうえで「このプログラミング言語が良い」と知れば挑戦するも、まったく身につきませんでした。

同時期に当社の共同創業者の村井(現CTO 村井謙太さん)といった同大学の面々と出会ったのですが、彼らもまたプログラミング学習を始めたばかりのタイミングで、プログラミング学習の難しさに困っていました。そこで、彼らの始めたプログラミングサークルで一緒に勉強しようということになりました。


— 一緒に勉強する仲間が見つかったのですね!そのサークル活動でスキルは上がりましたか?


いえ、それがサークルで勉強し始めたのですが、またもプログラミングができるようにはなりませんでした。

人が集まることでプログラミング学習に関する情報ソースは増えましたが、初心者ひとりでできなかったことは、初心者が集まっても結局できるようにはならなかったです。

そこで村井と2人でwebサービスの受託開発をすることになりました。理由として、自分たちにはプログラミングで制作物を作りあげるための「最後までやりきる力」が足りないと感じていたので、仕事として受けることで「この日までにかならずやらなくてはいけない」という納期が決まっているものがあった方がよいのではないかという判断です。僕らにとって、この受託開発の経験が大きな転機となりました。

受託開発案件が決まった時点では変わらず初心者だったため自分たちでは開発に必要なことがまったくわからず、まずは多くの方に相談や調査をしました。その最中、偶然メンターともいえる方と出会うことができました。

その方には、プログラミングについて細かな指導を受けたのではなく、おおまかに「webサービスを構成しているものを、この順序で、このチュートリアルで学んでいけば全体像をつかめ完成できる」と、プログラミング開発の道しるべを示してもらいました。僕たちも勉強自体は嫌いではないので、その教えからしっかりとチュートリアルを試し、行き詰まれば調べる、と繰り返すうちに無事受託開発が完成しました。この経験により、「最後までやりきる力・全体像をみる力」が身につきました。


事業アイディアのはじまりは「プログラミングを教える際の非効率」と「自分で作った方が、かならずよいものができる」


またこの際に同時に感じたこととして、それまで「大学院に進学し、その後は企業に勤める」という道しか知らずそれが当たり前だと思っていましたが、そうではなく、「自分が作りたいものを作りその成果物にお客さんが価値を感じ報酬をいただける」という生き方もあるのだと知り、とても面白く感じました。

この一連の経験がとてもすばらしいと感じたので、プログラミングサークルのメンバー、知り合いや後輩たちにもプログラミングとその魅力について教えるようになりました。ただ、ひとりに対し、パソコンの仕組みやプログラミングの役割といったスタート地点から教え育てても、また次の新しい人に教える際にはゼロからのスタートになります。それはとても非効率に感じるようになりました。

プログラミング学習に関してまとまったよい情報はないか探したのですが、当時見つけたサービスを使っても、みんなあまりプログラミングができるようにはならず、僕らが受託開発で得た「全体像を見る力」なども覚えることはできていませんでした。

そこでふと、「自分でプログラミング学習サービスを作ったほうがかならずよいものができる」と思いアイディアを膨らませていった結果が、Progateを始めた経緯のひとつになります。


起業家からの「君は何をしているの?」という問いに、情熱を持って答えられるものがない自分への悔しさ


ー 受託開発の経験から身近な方にプログラミングを教える側になったのですね。ここで起業を決意されたのですか?


いえ、アイディアを膨らませた時点ではプログラミング学習サービスを作ろうとは思っても学生起業までするつもりはありませんでした。ただ、この直後に起業したいと思うキッカケがありました。

受託開発を無事終えた後に開いた打ち上げの場で偶然、とあるベンチャー企業の社長さんと出会いました。すぐに意気投合しいろいろと話すなかで、「サウス・バイ・サウスウエスト」という、年に1度アメリカで開催されるスタートアップイベントにその社長さんが出展を予定している話になり、「加藤君は英語話せるようだし面白そうだから一緒にイベントに行こうよ」とおっしゃってくださって。全額費用を出していただき実際に連れていってくださったのです。そのイベントに参加したことが、また大きな転機になりました。

アメリカ滞在中はFacebookの初期メンバーの方の家に宿泊させてもらい、イベント会場でもさまざまな企業の社長に会って話すことができました。

例えば、宿泊先のFacebook初期メンバーだった方は、ストックオプションで多額の資産を手にしているので悠々自適な生活をしてもよいと思うのですが、その資産をつぎ込み自分で新たにプロダクトを作っているのです。そして、そのプロダクトがどれだけ素晴らしいもので、よりよく世界を変えることができると、ただの学生の僕に情熱的に語るのです。それがとてもカッコいいと思いました。

同時に、「君は何をしているの?」と聞いてくれるのですが、当時の僕は起業をしているわけでも自分のサービスを持っているでもないので何も答えられず、劣等感や悔しい気持ちを感じました。

そのイベントで感じた、起業家たちのカッコよさと悔しい思いが重なり、僕も起業して「これが自分の作ったものです」と語れるサービスを作りたい想いが芽生えました。

さきほどのProgateのアイディアを膨らませた時期と、このイベントの時期が近いこともあり、起業を決断しました。


ー 大学3年になりプログラミングに触れてから起業をするまでの、それぞれのできごとの具体的な時期はいつごろなのでしょうか?


2013年4月に大学3年生となりプログラミングに触れ、9月ごろにプログラミングサークルで活動をはじめ、11月ごろから受託開発を開始し、2014年2月に受託開発が完成し、3月にアメリカへ行き、7月に起業しました。


ー 短期間のなかで、濃厚でめまぐるしい体験をされたのですね・・・!


そうですね。本当に人生が変わっていった時期になりました。



ただひたすら「プロダクトをよくすること」に集中してきた結果


ー では、「Progate」の話に移りますが、サービスの特徴から教えてください。


僕たちの理念は「初心者から、創れる人を生み出す」なのですが、Progateをプログラミング初心者の人がつまずくことなく、実際に成果物を作れるようになるまでサポートするサービスにしたいと思っています。

具体的な特徴としては、次の3つになります。


1.環境構築が不要

2.直感的な理解

3.プログラミング全体の道筋を理解できる


Progateの特徴1:環境構築が不要

Progateでは環境構築をせずに、ブラウザ上でプログラミング学習を始めることができます。 プログラミングを始めるにあたり、環境構築に悩む方がとても多いと思います。そのため「プログラミングが楽しい」と思う前に「もう嫌だ、自分はプログラミングに向いていない」となってしまう。それはとてももったいないことです。

まずはブラウザ上でプログラミングを体験し、楽しいと感じてもらいたいです。苦労して環境構築してからプログラミングをするのではなく、プログラミングが楽しいから自分のパソコンで環境構築をする、そういった順序でよいと思います。


Progateの特徴2:直感的な理解

Progateのレッスンでは、直感的に学習内容を理解するビジュアル作りに力を注いでいます。海外のオンラインプログラミング学習サービス「Codeacademy(コードアカデミー)」など利用し勉強した経験が僕もありますが、文字が多すぎるため疲れやすいと感じました。ただでさえプログラミングは文字が羅列しているので、画面内が文字だらけにならないよう画像をふんだんに使い直感的にわかることを目指しています。


Progateの特徴3:プログラミング全体の道筋を理解できる

プログラミングは断片的な知識はあまり意味がなく、全体の道筋を示し理解することが大事だと思っています。各レッスンの開始時に「最終的にこういう目標物を作るよ、がんばろうね」と示していますが、最初のhtmlからJavaScript、RubyからRailsと、順にひととおりのレッスンをつなげていくと実際にプログラミングで成果物を作れるよう理解できる仕組みになっています。 これら3点がProgateの特徴になります。


ー 実際にレッスン画面を見させてもらうと、とても見やすいビジュアルに工夫されているのがわかります・・・!次に、現在の会員数や利用状況について教えてください。


会員数は、およそ19万人です。年齢層は、もともとは25歳〜34歳の方が全体の6割、次に18歳〜24歳の方が3割と、18歳〜34歳の方たちが大半を締めています。

ただ、最近になって18歳〜24歳の若い会員が増え、この6割と3割の比率が変化し同程度の比率になってきました。 以前までは主に25歳以上の方が仕事のために利用されていたかと思うのですが、今後は年齢層の分布が幅広くなっていくように感じています。

また、通常の会員向けとは別に「中学・高校向けプラン」を学校教育へ提供しておりますが、導入校が40校ほどに増えています。時代の流れとして、プログラミング学習に対する先生たちの感度が上がり中高校生もプログラミング学習を始めることが珍しくなくなっているように感じます。


ー 公開されているレッスン内容のブラッシュアップはされていますか?


めちゃくちゃしていますよ!つい最近も、Ruby on Railsのコースをすべてリニューアルしました。リニューアルする理由はいくつかあり、ひとつは日々サービスを見直すことで以前までの内容よりもさらにわかりやすいレッスンにするための改善点が見つかるからです。

また、プログラミング言語は日々進化するので、新しいバージョンが発表されるたびに適応しなくてはなりません。同時にプログラミング言語のトレンドも絶えず変化するので常に最先端を追う必要があり、リニューアルは繰り返し実施しています。


ー レッスン内容に関して、会員から要望や問い合わせが送られることもありますか?


サイト上の「ご意見箱」ページから多くのメッセージをいただくので参考にしています。また、ほぼ毎月弊社オフィスでスクールを開催していますが、既存のレッスンを利用してもらったり今後リリース予定の新コンテンツをテストしていただき、その様子を観察したり意見を聞いています。


ー 会員数が伸びた理由を分析すると、ポイントは何だと思いますか?


ただひたすら「プロダクトを良くすること」に集中してきた点かと思っています。実は僕たちはこれまで広告や集客にあまり時間を割いていません。最初に会員数が大きく伸びるキッカケはメディアに取り上げていただいたことでしたが、ある程度の認知を得てからは口コミでサービスが伝わるようになっていきました。

口コミで広まるサービスというのは、自分で使ってみて良いと感じた結果、人に紹介したいと思うものですよね。本当にしっかりとサービス作りに集中したことで、こちらから集客をせずとも利用者が集まるサービスになっていったのかなと思います。なので、まずはサービスとしてしっかりとしたゼロイチができてきたのは良かったと思います。ただし今後は、まだアプローチできていない層にも認知を広げる施策を打っていきたいと思っています。


ー 今後、より良いサービスとするために成長させたいポイントはありますか?


Progateに、「場」としての価値を持たせたいですね。会員はあくまでもオンラインで利用するため、他の会員に仲間意識が芽生えにくく学習をとおして孤独を感じてしまうところがあるかと感じています。仮にProgateとまったく同じサービスが現れたとしても、「Progateのコミュニティが好きなので、Progateを利用する」と思ってもらえる状態にできればと思っています。

以前サービス内に実装していた友達機能を復活させ、例えばレッスンの進捗を競ったり逆に教えあったり、そういったコミュニティを作ることができれば、Progateにより価値を持たすことができるのではと思っています。




理想は、プログラミングに没頭する”フロー状態”に近づくこと


ー 会員やProgateの社員・インターンなどを見てきたうえで、プログラミングスキルを伸ばすためのポイントは何だと思いますか?


「プログラミングを好きになれるか」「学習を継続できるか」「やりきる力を持てるか」が挙げられます。

まず、「プログラミングを好きになれるか」は大きなポイントです。なぜなら好きなことは継続していけるからです。

「学習を継続できるか」がなぜ重要かというと、プログラミングは一定の学習期間が必要だからです。小学生から学習を開始する必要はないかもしれませんが、決して短期間で身につくものではなく、数ヶ月から数年という期間しっかり学び続ける姿勢がないといけません。

また、さきほども少し触れましたがプログラミング言語の技術は進化していくので、学習意欲がないと置いていかれます。なので、「やりきる力」を持つ人は伸びていくと思いますね。Progateに参画しているメンバーにも、特に継続する力の必要性は伝えています。


ー プログラミング学習を継続するためには、具体的にどういった工夫・方法があるでしょうか?


プログラミングを学んだ先に「これを作りたい」という目的をしっかり持つことです。目的があると能動的に学びますし、学習と制作の過程も楽しめます。 逆に、言われたからやるような受け身な姿勢では、継続しづらいだけでなくスキルも伸びにくいと思います。

理想は、プログラミングに没頭する”フロー状態”に近づくことです。情熱があると、プログラミングを好きになることにもつながりますし、新しい技術に対しても「試してみたい!」という気持ちになるので、自然と身につきやすくなります。


ー プログラミング学習を始めたばかりの初心者の段階では、フロー状態に近づくことはなかなか難しいと思いますが、どうすればよいでしょうか?


この点の解決にもProgateは適していると思っています。例えば、プログラミング学習を始めたばかりでは、そもそも自分に適した教材が何かわかりませんよね。内容が難しすぎるのは当然のこと、簡単すぎても結局はワクワクせず夢中になりづらい。「少し理解できるが、チャレンジングな内容」が良いバランスだと思いますが、Progateのカリキュラムはそのバランスを満たす部分があります。

Progateのレッスンは、まだ何も理解していない段階であっても、「目標」となる制作物と「学ぶ内容」を具体的に提示しています。少し難しいと感じてもレッスンが進むにつれて少しずつ理解が深まりスキルが上がっていき、スライドによるヒントをみて復習もできるため適切な難易度が維持できる設計になっています。なので、初心者の方にはProgateを利用してほしいと思っています。

Progateのレッスンを終えたあと自分にとってフローを感じられる適切な教材を見つけるには、それもまたスキルが必要ですが、何も知識がないのとProgateを利用し知識が身についた状態ではまったく違うと思います。

また、Progateでひととおりの言語について学習し「この言語を組み合わせることで、こんなものを自分で作れるかもしれないのでやってみよう」と繰り返す。そうするうちにいつしか自分のクリエイティビティを発揮でき、自然とプログラミングに対する成長と楽しさを実感する良い循環が生まれるかと思います。




プログラミングは、あなたに人生の選択肢と可能性を増やしてくれる


ー 最後に、プログラミング学習を検討している方たちへメッセージをお願いします。


プログラミング学習は、自分に新しい可能性を作り、人生の選択肢が増えることにつながると思っています。僕がプログラミングを学ぶ前は、大学から大学院に進み、その後は一般企業に就職する選択肢しか頭のなかにありませんでした。しかしプログラミングを学んだことで、自分で新しいサービスを作っていく選択肢が生まれました。

Progateでプログラミングを学んだ人全員にエンジニアへなってほしいとは思っていません。しかし今後プログラミングが世の中により密接になっていくなか、職業にしなくとも、プログラミングを知っているのと知らないのではかならず違いがでてきます。

僕たちもProgateをより成長させ、「Prpgateで学んだことを応用して自分でサービスを作って起業してみよう」「せっかく学んだ技術を磨くためにインターンとしてエンジニアで働いてみようかな」など、選択肢を提供できるようなサービスにしていきたいと思っています。新しく広がった可能性をどんどん生かして「Progateで人生が変わった」と言ってくれるような人が増えてほしいと、とても思います。なので、ぜひProgateを利用してみてください!

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